一代目 磯部千能
商いと、松沢屋へ続く土地の礎を築いた一代目
昭和初期、女手ひとつで子どもを育てながら、川沿いに屋台を構えた千能。商いの才を発揮し、やがて食堂へと店を広げました。手打ちのうどんや寿司は多くの人に親しまれ、店は賑わいを増していきました。
さらに商いを広げようと地主へ土地を譲ってほしいと願い出ると、「お前になら譲ってやる。縁起の良い土地だぞ」と言われたそうです。そうして手にした土地が、後の旅館・松沢屋へとつながりました。千能は旅館そのものを立ち上げた人ではありませんが、商いと土地、そして家族の基盤を築いた、松沢屋の歴史における一代目です。